純ドメ日本人のシンガポールMBA

入社当時TOEIC440点だった純ドメ日本人が、NUS(シンガポール国立大学)のMBAにチャレンジします

IELTS攻略 - Speaking対策

ここでは、IELTSのSpeakingセクションへ向けて私が実施した対策を記載します。
私のSpeakingの最終スコアは7.0でした。
まず、試験概要について振り返ります。

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試験時間:約15分
形式:ネイティブのとの対話形式
概要:Part1 一般的なテーマ(出身、住居、趣味などについて)
Part2 与えられたトピックに関しての1~2分のスピーチ
Part3 Part2のテーマに関する

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以下の記事でも書いた通り、Speakingが最もTOEFLと異なるセクションであり、対策も大きく異なるかと思います。

上記の通りIELTSのSpeakingテストはネイティブとの対面での試験となります。
それゆえに、私は大きく分けて以下の二つの対策を実施しました。

<1>ベースとなる英会話力の底上げ
<2>IELTS固有の対策

もちろん固有の対策も必要ですが、試験を円滑に進めるためにはある程度の英会話力は必須です。
また、この対策は後々のインタビュー対策やひいては実際の留学先の授業でも活きてきますので長期的に見ても重要なプロセスかと思います。
以下、詳細です。

<1>ベースとなる英会話力の底上げ
私は当初Skypeでの英会話に抵抗があり、またネイティブとの対面での会話を楽しみたかったのでカフェ英会話を利用していました。
カフェ英会話とは、家や職場の近くのカフェでネイティブ(でないこともありますが)と1対1で会話するというものです。
私はEREV英会話スクール(http://www.erev.jp/)というところを利用していました。
-カフェ英会話のメリット
・英会話スクールに比べ安価(2,400円/時間)
・講師と直接スケジュール調整するので、柔軟な対応が可能
・1:1なのでグループレッスンと比べ長時間話せる
-カフェ英会話のデメリット
・講師の質のバラツキが大きい(ただし無料でチェンジ可)
・周りに日本人がいるカフェで英語を話す気恥ずかしさ(すぐ慣れましたが

私はEREVでイギリスネイティブの方と1時間/週やっていました。
おかげで、英会話に対する抵抗はだいぶ薄れたと思います。
ただし、今であればDMMやレアジョブに代表されるSkype英会話を選ぶ、もしくは併用します。
私はインタビュー対策としてレアジョブを利用し始めましたが、フィリピン人とはいえ最近では発音もほとんど問題なく、やはり5,800円/月で毎日25分英会話ができるというのは大きな魅力です。

いずれにせよ、どちらも無料の体験レッスンがありますので、まずは試してみることをおすすめします!

<2>IELTS固有の対策
上記のカフェ英会話やレアジョブなどの活用によって基礎的な英会話力の向上を図ることができるかと思いますが、それだけではIELTS対策としては不十分でした。
私の場合、Task1の質疑応答についてはおおむね問題なく回答できたのですが、Part2の2分間スピーチがうまくいかないことが多かったので、まずこの部分に注力しました。
具体的には、①高得点を取るための必要条件を把握し、②頻出の質問に対してある程度回答を準備し、③それを実践練習しました。
実践の場が必要だったこともあり、私はAGOSのSpeaking Coreというコースを受講後、試験直前にはSI-UKという塾で教わりました。
※どちらもIELTS専任の講師がいます
私の場合は諸事情により二つの塾を使用しましたが、基本的に片方だけで問題ないと思います。

①高得点を取るための必要条件を把握
Part2で点数を取るためのテクニックとして、例えば以下のようなものが挙げられます。
・2分間(少なくとも1分半以上)話しきる
・多様な文法を使う
⇒私の場合は、現在完了、比較級、最大級、仮定法を使うと決めていました
・ネイティブっぽい言い回しを含める
⇒"relax"を"chill out"、"very expensive"を"a bit steep"、"I enjoy~"を"I get a kick out of~"などといったものです。
・あ~、え~などと言わず、buying time phrase("let me see~"、"It's really interesting question."、"I have never thought about it before, but~")などを使う

②頻出の質問に対してある程度回答を準備
③それを実践練習
Part2では以下のようなトピックカードを渡されます。

f:id:tomo_log:20170630185209j:plain

私は、講師に頻出のものを10個ほどピックアップしてもらい、1レッスンごとに二つずつ回答をある程度準備していき実践していました。
実践時、少なくとも2回繰り返すこと、録音し後でチェックすることも大事です。
また、大量のトピックを一つにまとめた紙を作り、眺めながらどんなことを回答しようか考えたりもしました。

テスト当日に練習したトピックが出れば儲けものですし、そうでない場合もある程度強引に練習したトピックのストーリーに持っていくことが可能ですので、有効な学習手段でした。

 

改めてまとめると、まずベースとなる英会話力を底上げし、続けてIELTS固有の対策をすることが私の実施した学習です。当たり前のことではありますが、上記を継続することが一番の近道のような気がしました。

 

IELTS攻略 - Writing対策

ここでは、IELTSのWritingセクションへの私の対策を書きます。
私のWritingの最終スコアは6.5でした。
まず、試験概要について記載します。

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試験時間:60分
問題数:2題
Task1:図やグラフの説明(150語以上) 約20分
Task2:トピックへの意見論述(250語以上) 約40分

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IELTSのWritingの採点はTOEFLにくらべ厳しめと言われており、非ネイティブにとっては高得点が狙いにくいセクションです。
ですが、対策をきちんとすることで6.5は取れます。

私の実施した対策ですが、おもいっきりテンプレートを使用しました。
テンプレートはアゴスで習ったものなので、残念ながら公開することはできません。
アゴスでは、Task1、Task2にともにベースとなるテンプレートを教えてくれます。
Writingセクションが苦手な私にとっては非常に有意義でした。
もちろんテンプレートとはいえ自ら考えるべきところは多々あるので、ある程度の多様な単語や文法表現などは必須ですが、個人的にはテンプレートの利用において以下のメリット・デメリットを感じました。

<テンプレートを利用するメリット>
・文法・スペルミスなどの減点項目を減らせる
・Task1、Task2ともに1/4~1/3程の分量を何も考えずに埋められる
・構成を考える必要がなくなる
・考える部分が減るので時間に余裕が生まれる

<テンプレートを利用するデメリット>
・テンプレートであるということで減点される可能性がある
・新鮮味や面白みにかけ、高得点は狙いにくい

おそらく7.0ぐらいまでをターゲットスコアに置くのであれば、テンプレートをそのまま活用することで十分狙えると思います。
それ以上に関しては、少し工夫が必要かもしれません。

自主的に勉強してる頃は、以下のテキストを使いました。

IELTSライティング完全攻略

ただ、正直なところ、上記のテキストで概要や大まかな対策を学習することはできるかと思いますが、6.5以上を狙うには不十分な気がします。


なので、このWritingセクションに関しては、個人的にはやはり専門の塾に通い、特に日本人講師に習うことをおすすめします。

IELTS攻略 - Listening対策

ここでは、私がIELTSのListeningセクションにおいて実施した対策を書きます。
結果的に他セクションに比べ一番高い7.5というスコアを取れたものの、一番苦手なセクションでもありました。

まずはテストの概要についてです。

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試験時間:30分+10分※ラスト10分は、回答用紙に記入するための時間です
問題数:4セクション(総設問数40問、1題あたり10問前後)
セクション①:日常的な会話(登場人物2~3人)
セクション②:日常生活を扱った説明(登場人物 1人)
セクション③:学術的な会話(登場人物 2~3人)
セクション④:学術的な講義(登場人物1人)
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解答形式は選択or記述(1~3単語レベル)です。
後にいくにつれて難易度は上がる傾向にあります。
特にセクション①は難易度が低いので、ここで8割は取りたいところです。

さて、基本的に他セクションも同様ですが、特にこのListeningにおいては、多くの問題を解くという勉強法は適していません。
私が主に実施した勉強法はシャドーイングディクテーションの二つ、そしてそれを一つの問題に対して繰り返し行い完成度を上げていくことです。
シャドーイングに抵抗があり、ひたすら多くの問題を解いていた時期もありましたが点数はほとんど伸びませんでした。
多くの問題を解いても現時点でのListening力がわかるだけで、Listening力の向上にはつながりません。

以下、私の実施した勉強法について詳細に書きます。
使用した教材は主に以下の2つです。

Listening for Ielts (Collins English for Exams)
https://www.amazon.co.jp/Listening-Ielts-Collins-English-Exams/dp/0007423268

Reading対策の記事でも書きましたが、Collinsのテキストを使用した理由は単にAGOSで使っていた問題集がCollinsだっただけなので、一般的な過去問集のCambridge IELTS 9から11あたり(https://www.amazon.co.jp/Cambridge-IELTS-Students-Book-Answers/dp/1107464404)でも問題ないです。

①単語帳でのシャドーイング
上記実践IELTS英単語3500では、「基本語1000」「重要語2500」分かれており、さらに「重要語2500」は「レベル1(目標スコア5.5)」、「レベル2(同6.0)」、「レベル3(同6.5)」、「レベル4(同7.0)」、「レベル5(同7.5)」と5つに分かれており、音声データのダウンロードが可能です。
「重要語2500」に関しては単語だけでなく、その単語を使った例文がついています。
よって、まず音声データを聞きながら単語帳を見て、目と耳で単語を覚え、その後は移動中などに音声データをランダム再生し例文をシャドーイングしました。
以下に記載するIELTSの問題集に比べ容易にシャドーイングができるので、息抜きにこちらのシャドーイングをやったりしていました。

 

②問題集のシャドーイング
以下の手順でシャドーイング及びディクテーションを実施していました。

①普通に問題を解く
②解いた問題全体を音声データを聞きながら読む
③1~3文ずつシャドーイングする。8割がたできるまで何度もやる
④1パラグラフでシャドーイングをする
⑤次のパラグラフに進み、③⇒④を繰り返す
⑥文全体をシャドーイングする。何度かする。
⑦うまくシャドーイングできなかった分をディクテーションする。

シャドーイングは一度で終わりではなく、他の問題にうつった後もランダム再生して何度も行います。
これを繰り返すと、スムーズにシャドーイングできる問題がじわじわと増えていきます。

前述のとおり、問題をやみくもにたくさん解いていた時期はほとんど点数が伸びませんでした。しかし、上記勉強法、特にシャドーイングに重点を置いたことで一気に点数が伸びました。

もしListeningの点数が伸び悩んでいる方がいましたら、試してみてください!

IELTS攻略 - Reading対策

ここでは、私がIELTSのReadling対策に実施した勉強法を紹介します。
以前の記事(IELTS攻略 IELTS vs TOEFL - 純ドメ日本人のシンガポールMBA

で記載しましたが、まずReadingテストの概要について振り返ります。

 

試験時間:60分
パッセージ数:3パッセージ、約900語/パッセージ
問題数:40問(1パッセージあたり13問前後)
解答形式:選択、記述※
※記述といっても文章を書くようなものではなく、問題文の単語を1~3語前後抜き出すような形式です

どの塾でも習うような「設問を読んでから問題文に入る」、「スキャニング・スキミング」などのテクニックも重要ですが、ある程度の点数を取るためには次の3点が不可欠だと思いました。
それは「単語力の強化」、「多読」、「精読」です。
実際、Readingに関してはほぼ上記3つしか実施していません。

①単語力の強化

7.0以上を取るためには、テクニック以前にある程度の単語力は必要不可欠です。
以前はIELTS用の単語帳がなかったので、TOEFLテスト英単語3800CD付 4訂版 | 旺文社を使っていた人が多いかと思います。
最近ではIELTS用の単語帳も出ており、私は↓の単語帳を使いました。

大きくは「基本語1000」「重要語2500」分かれており、さらに「重要語2500」は「レベル1(目標スコア5.5)」、「レベル2(同6.0)」、「レベル3(同6.5)」、「レベル4(同7.0)」、「レベル5(同7.5)」と5つに分かれています。
私は「レベル4」までを3周しました。
勉強法としては、1日に40単語ずつ新規の単語を覚え、前日の40個、前々日の40個を振り返ります。
※なので120単語/日に触れている計算になります
私は物覚えが非常に悪かったので、単語の暗記には1日あたり50分程かけていました。
また、音声データもダウンロードできますので併用すべきです。
当然ですが、Listeningにも単語力は重要なので、目だけでなく耳で聞いて覚え、会社の行き帰りには歩きながらシャドーイングしていました。

②多読

Reading力を鍛えるには、多くの文章を読むことが重要だと思います。
そのための方法として、多読勉強法をおすすめします。
多読勉強法ですが、簡単に言ってしまえば「英語の本をひたすらたくさん読む」ということです。
詳細はサイト(SSS英語学習法/多読+シャドウイング)もしくは以下の書籍をご参照ください。
楽天ブックス: 英語多読入門 - やさしい本からどんどん読もう! - 古川昭夫 - 9784902091885 : 本
多読向けの英語の本は多く発売されており、細かくレベル分けされています。
内容もSFや刑事もの、恋愛小説など幅広く、IELTSのお堅い文章と比べ読みやすいので良いリフレッシュになります。
私の場合は疲れている時、集中できない時などは多読に切り替えることで気分転換していました。
多読を続けることで英語の文章を長時間読むことに慣れ、速読力も上がります。
上記のサイトや本では、100万語読むことを目標としています。
ちなみに私はこの受験期間の間に、50万語ほど読みました。

③精読

②で多読勉強法について紹介しましたが、多読だけではIELTSの難解な文章を読むには不十分です。
そこでおすすめしたいのが精読という勉強法です。
Readingの点数が伸び悩んでいたのですが、精読を始めて以降7.0を取れるようになりました。
精読とは、一言で説明すれば「一つの文章を徹底的に読み込む」ということです。
精読勉強法に関しては、↓のブログを参考にさせてもらいました。
http://dent-sweden.com/english/ielts/ielts-reading/reading8-5
私の場合は、IELTSの過去問を解き、点数が悪かったパッセージを徹底的に精読しました。
具体的には、以下のようなことをします。

①分からない単語は全て調べる(ただし書き込まない)
②itやthatなどの指示語が指しているものを把握する
③文構造が分からない文があったら、わかるまで分析する
④andやbut、howeverなどのディスコースマーカーをチェックし、文章の流れを把握する

1問を精読するのには1時間以上かかると思います。
ただ、個人的には分からないものをじわじわと明らかにするこのプロセスは嫌いではありませんでした。
精読後は、スラスラと読めるようになるまで何度も多読をします。
こうして完璧に読める文章を増やしていくうちに、確実にReading力は向上するはずです。
私は精読の対象には以下のCollinsのテキストを使いました。
https://www.amazon.co.jp/Reading-Ielts-Collins-English-Exams/dp/0007423276
ただ、これは単にAGOSで使っていた問題集がCollinsだっただけなので、一般的な過去問集のCambridge IELTS 9から11あたり(http://d.hatena.ne.jp/asin/1107464439)で問題ないと思います。

 

Readingは日本人が最も点数を稼ぎやすいセクションだと思いますので、少なくとも7.0、できれば7.5、8.0を狙っていきたいですね。

IELTS攻略 - 受験全体の振り返り

ここでは、IELTS全体の振り返りを記載します。
以下が私の受験・スコアの全履歴です。
恥ずかしい履歴ではありますが、少しでも参考になればと思い公開します。笑
目標スコアを取るまでに苦しんだ様子がお分かりいただけるかと思います。

総受験回数13回(最後の2回はキャンセル)
最終スコアOverall 7.0 (L7.5R7.0W6.5S7.0)

 

受験日 受験 スコア(SCORE)
Listening Reading Writing Speaking Overall
2016/11/26 Academic   -   -   -   -   -
2016/11/5 Academic   -   -   -   -   -
2016/10/22 Academic 7.5  7.0  6.5  7.0  7.0 
2016/9/24 Academic 6.0  7.0  5.5  6.0  6.0 
2016/9/3 Academic 6.5  5.5  5.0  5.5  5.5 
2016/7/30 Academic 6.0  6.0  6.0  5.0  6.0 
2016/6/25 Academic 6.0  6.5  6.0  5.5  6.0 
2016/5/21 Academic 6.5  6.5  6.5  5.5  6.5 
2015/10/31 Academic 5.5  5.5  5.0  6.0  5.5 
2015/2/28 Academic 4.5  6.0  5.5  5.5  5.5 
2014/11/8 Academic 5.5  5.0  5.0  6.0  5.5 
2014/8/16 Academic 5.5  5.5  4.5  4.5  5.0 
2014/2/15 Academic 5.0  6.0  5.0  5.0  5.5 

 

壁は大きく分けて二つ、5.5からの脱却と、6.5⇒7.0への成長でした。
2014~2015年度の間は、基本的に独学で仕事を優先してやっていたので、どうしても勉強量が少なく、点数の伸びもいまいちでした。
2016年4月からは留学専門塾のAGOS JAPANに通い始め、平均するIELTSに2~3時間/日費やすようになり一気に点数が伸びました。
もちろん塾で学んだ解法やコツは有効でしたが、それ以上に塾に通うことで一定の強制力を得られることも私にとっては有意義でした。

6.5を獲得してから7.0を取るまで、6.5⇒6.0⇒6.0⇒5.5⇒6.0⇒7.0と苦しい戦いでしたが諦めずに勉強を続けて良かったと心底思います。
特に5.5に一度落ちた時は本当に諦めようかと思いました。笑
勉強の成果がなかなか点数に反映されなくても、毎日英語に触れ勉強を続けることで確実に力は蓄積されていきます。

次回以降は各セクションで私が実施した勉強法を記載していこうと思います。

IELTS攻略 IELTS vs TOEFL

IELTSの勉強法について触れる前に、IELTSかTOEFLかどちらを選択すべきかについて個人的見解を記載します。
双方を受験してみての感想ですが、個人的にはIELTSをおすすめします。

まず、それぞれの試験概要を比較してみます。

 

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<Reading>
Readingについては他セクションほどの大きな差はありません。
IELTSの方が1パッセージあたりの語数が多く、単語3語程度とはいえ記述式である点などを考慮すると、多少IELTSの方が難しいと言えるかと思います。

<Listening>
TOEFLは音声を聞きながらメモを取り、その後問題を解く形式。
それに対しIELTSは、先にある程度問題文を読んでから音声を聞くことができます。
Listenigに不安がある私にとって、この形式はTOEFLより解きやすく感じました。
また、最後に10分間解答を記入する時間が与えられるので、見直しなどができ余裕をもって対応できます。

<Writng>
大きな違いは、TOEFLのIntagrated Task(複合問題)の存在です。
3分間トピックを読み、その後それに関する音声を聞き記述する形式です。
それゆえに、Listening力が低い場合点数が大幅に下がるリスクがあります。
また、IELTSが400語以上に対しTOEFLは500語前後と、同じ60分でありながら必要となる語数はTOEFLの方が多いです。
しかし、IELTSの方が採点は厳しいと言われ、高得点を狙うのが難しいセクションとなっています。
ゆえに一概にどちらが易しいかとは言えませんが、私にとっては複合問題がない分IELTSの方が解きやすかったです。

<Speaking>
IELTSとTOEFLの最大の違いはこのSpeakingセクションでしょう。
TOEFLはマイクに向かって独り言のように解答をつぶやき、それが録音され採点されます。
6問中4問はIntagrated Task(複合問題)であり、Reading、Listening力も必要不可欠です。
一方でIELTSは面接官との対話形式です。なので、質問を聞き返すこともできますし、リラックスして英語を話せると思います。
ただ、面接官は一人なので多少当たりはずれ…というよりは合う合わないがあるのも事実です。
ただ、もちろん正式な資格を持った面接官ですので、基本的には平等公正な面接・採点をしてくれます。
Speakingに関しては、断然IELTSの方が有利に感じました。

<全体>
私にとって、試験時間の差は大きかったです。
IELTSが3時間弱なのに対しTOEFLは4時間以上。
実際、かなりの回数を受験することになると思いますので(私の場合は10回ほど受験しています)、この1時間の差は大きかったです。
長時間の集中力の持続も容易ではありませんでした。
受験会場・回数はTOEFLの方が多いので、IELTSの会場より遠隔地に住んでいる方はTOEFLの方が有利かもしれません。
また、近年受験者数が増えてきているとはいえ、まだまだIELTSは日本ではマイナーで、対策本や塾もTOEFLの方が多いのは事実です。

以上から、私にとってはIELTSの方が向いており、実際目標としていた点数を取得することができました。
ただ、あくまで個人的見解であり向き不向きがありますので、まずは一度双方の模擬試験を受けてみることをオススメします。

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また、私の通っていたAGOS JAPANでは無料の模擬試験を開催していますので、おすすめです。
TOEFL模擬テスト

www.agos.co.jp

IELTS模擬テスト

www.agos.co.jp

 

MBA受験スケジュール

ここでは、MBA受験終了までの私のスケジュールを振り返りたいと思います。
まず、私の選考結果は以下の通りです。

合格校:NUS(進学先)、Katz(ピッツバーグ大学)
インタビュー辞退校:UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)、HKU、HKUST
不合格校:なし

こう書くとスムーズな受験結果に見えますが、その実は非常にギリギリの戦いでした。

 

<①社費留学選考スケジュール>
この部分は会社ごとに違うでしょうし、そもそも社費ではなく私費の方には
関係のないところですのでご参考までに。

 

2015年10月  IELTS受験(Overall 5.5)
2015年11月  TOEIC受験(スコア810)←弊社内の選考合格の目安が800以上
2015年12月  社費留学用論文執筆開始
2016年01月  論文提出 及び 論文選考通過通知
2016年02月  二次選考(グループ面接)及び選考通過通知
2016年03月  最終面接(役員面接)及び合格通

こう書くとさらっとしていますが、実は社費留学選考には3回チャレンジしました。
弊社の場合は、適性、能力だけでなくや「MBA合格後辞めずに、本気で会社に貢献する意気込みがあるか」などを見るために、一回目の応募では通さないことがよくあるようです。
また、当然ですが仕事面で十分な実績を上げていることは必須条件です。
それに加え、仕事外でも仕事に活かせる活動をしていることは加点ポイントになります。

<②MBA受験のスケジュール>
私の場合は会社の推薦もありAGOS JAPNという留学専門塾を使いました。
なので、IELTS、GMAT、エッセイなどほとんどをAGOSにお世話になりました。

 

2016年04月  IELTS or TOEFLで悩む。TOEFLの模擬テストを受けるが、
        Speakingのやりにくさに絶望。
        これまで勉強してきたこともあり、IELTSに決定。
        IELTS Listening、Speaking、GMAT Math勉強開始。
2016年05月  IELTS Reading勉強開始
        GMAT Mathはある程度手応えをつかみ5月でいったん終了。
        IELTS本試験受験。いきなり目標の6.5(L6.5R6.5W6.5S5.5)獲得。
        Speakingのスコアに納得がいかず、またアメリカの多くの学校が
        7.0を求めていることもあり勉強継続を決定。       
2016年06月  IELTS本試験受験、Overall6.0。
2016年07月  GMAT Verbal勉強開始。難しさに焦る。Math勉強再開。
        IELTS本試験受験、Overall6.0。伸びていないことに焦る。
2016年08月  IELTS本試験受験、Overall5.5。伸びるどころか点数下落、絶望。
2016年09月  IELTS本試験受験、Overall6.0。5月時点のスコアを超えられず。
        自己嫌悪に陥る。
2016年10月  IELTS本試験受験、Overall7.0!!(L7.5R7.0W6.5S7.0)
        目標点到達!点数のバランスも理想形。IELTSはここで終了。
2016年11月  GMAT第一回受験。スコア540(V16,Q49,AWA3.0,IR4)
        概ね想定通り。次回で600を越える自信を持つ。
2016年12月  GMAT第二回目。スコア520(V14,Q49)
        かなりの対策をしたにも関わらずスコアが落ちていることに絶望。
        自己嫌悪に陥る。当然スコアキャンセル。
2017年01月  GMAT第三回目、スコア590(V21,Q49,AWA3.5,IR5)
        目標の600overには達せず。NUS出願可能スコアで一安心。
        Essay、推薦状など最終準備。
        GMAT第四回目、スコア540(V18,Q48)。
        相変わらず点数が出ないことに失望、スコアキャンセル。
        心許ないものの、3回目のスコアで行くことで決定。
2017年02月  1月末にNUS、2/1にKatz、UCI出願。
        NUS、Katzより面接のオファー。
        NUSは現地でキャンパスビジット後、インタビュー実施。
2017年03月  KatzのSkype面接実施。
        NUSより結果が来ないため、HKU、HKUSTへも出願。
        その後、NUS、Katzより合格通知あり。
        HKU、HKUST、UCIよりインタビューオファーあるも辞退。

以上が大まかな私の受験スケジュールです。
どのフェーズも大変でしたが、一番しんどかったのはGMATですね。
最後まで手応えを掴めませんでしたし、正直二度と受けたくありません。笑

ちなみに、NUSが不合格だった場合はNTUに出願するつもりで実際Essayや推薦状の準備もしていましたが、NUSからオファーをもらえたため出願しませんでした。

なかなか長丁場の戦いになりますが、諦めずに毎日勉強し続ければ必ず良い結果は出ると思います!